(2019.08.19)【FF14 影身のフレイ】のコスチュームの製作過程
こんにちは。CozmicWorldです。
今回は先日、製作した【FF14 影身のフレイ】のコスチュームの製作過程を紹介いたします!
ツイッターやブログなどで既にアップロードした内容ですが詳細をこちらに記載いたしました。^^
こちらのキャラです^^
当社ではアーマーの製作方式を大きく2つに分けております。
一つ目は【EVA樹脂にレジャーをかぶせて製作する方式】です。
EVA樹脂と申しますのは、簡単に言うとライオンボード(柔らかい板状の材料)のようなものです。 比較的簡単でスピーディーに製作できるメリットがある反面、精巧な表現が難しく、製作するたびに形が均一になりにくいという短所もあります。 しかし製作費を大幅に抑えられるので、当社でも簡単な小物製作に多く使用しております。
この方法で製作された事例は下記のリンクで確認してください。^^
▼アズールレーン サウスダコタの盾セット
–https://cozmicworld.com/product/at8010
▼刀剣乱舞 大典太光世 コスプレ小道具 足の防具
–https://cozmicworld.com/product/cp9003
二つ目は【3Dプリンタで作製する方式】です。
3Dでデザインするので視覚的にデザインを確認しやすく、完成後、実際の着用したときのイメージを予測しやすいです。 また、サイズの変更が容易で、パーツをいくつ製作しても均一な形に製作できるので、その分品質も安定するという長所があります。 しかし、デザインに相当な時間がかかり、性能の良い3Dプリンターは高価なので、比較的コストがかかります。
今回製作したアーマーは3Dプリンタを使用いたしました。
【ステップ1】 デザインの設計図
デザイン作成途中のモニター画面を撮影したものです。 360˚に回転させてデザインを作成していきます。
今回製作した商品は約50個のパーツからできているため、デザインするだけで2週間以上の時間がかかりました。
完成したデザインがこちらです! ▼
デザイン作業が全て完了したので3Dプリンターで出力してみます。
先に申し上げた通り、パーツが非常に多いため、計5台の3Dプリンターを使用し、出力期間に3週間程度も所要いたしました。
【ステップ2】 3Dプリンターでの出力
3Dプリンターで出力した後は表面が滑らかではないので、サンディング工程(表面を滑らかにする作業)を経なければなりません。
精度の高い3Dプリンターを使用することも重要ですが、塗装前のサンディング作業が商品のクオリティを決定する非常に重要な要素になります。 こちらの製作では1人の作業者が3週間ずっとサンディング工程に投入されました。 こういったことから、料金はかかりますがクオリティの高い商品の作成が可能になります。
サンディング工程が終わってフィッティングの過程に入ります。 ▼
ここまで約2ヵ月以上になります。
【ステップ3】 塗装
塗装は、完成品を見た際には表面がつるっとしているので1度だけ色を塗ったように見えるかもしれませんが、実は大変な作業が隠されております。
弊社では、下塗り、中塗り、上塗りの計3回の段階を踏み、塗装いたします。
もちろん各段階ではそれぞれ塗って乾燥する過程が繰り返され、乾燥だけでも2~4日の時間がかかります。
塗装だけでも合計すると約2~3週間程度時間をかけ、一つ一つ丁寧に作成しております。
一般的には常温で乾燥させます。速い製作のため乾度条件(温度など)を変更すると、塗装のクオリティーが下がることがあります。
製作期間が長くかかる分クオリティーは上がりますので、その旨ご理解頂ければ幸いです。
■下塗りの過程↓
■中塗り後乾燥中↓
■上塗り後乾燥中↓
3度の塗装の過程が終わりました。 こちらの作品ではこの過程だけでも3週間かかりました。
他にも塗料の製作・テストなど、記載しきれない細かい過程もたくさんあります。
【ステップ4】 組み立て
組み立ての作業です。 これまで行ってきた作業に比べれば比較的スピーディに進められる段階です。
【ステップ5】 試着や検査
最終的にマネキンに商品を着用させてみて、誤って製作されたパーツはないか、補強、補修する部分があるかなどを確認します。 この過程で問題が発見されれば再び製作したり、修正作業が進められます。
問題があるパーツがある場合、パーツは1~4段階の過程を繰り返します。
【ステップ6】 包装と最終検査
いよいよ最後の段階です!
商品が完成いたしましたら、
梱包しながら商品に不備はないか最終的な確認をし、
丁寧に包装してお客様宛に発送いたします。
ここまで読んでいただきありがとうございます。かなり複雑なプロセスで商品が製作されておりますこと、ご理解いただけましたでしょうか?
こちらの商品の総製作期間は約4~5ヵ月ほどにもなりました。
もちろん、価格が安くてEVA樹脂を利用した製作方式もございます。
そちらをご注文頂いた際も手間を惜しまず丹精込めて製作いたしますが、クオリティには限界があります。
今回の作品紹介では3Dプリンターを使用して作成した際のコストの差、
また、当社の技術力をご確認頂けたかと存じます^^
**完成品につきましては下記のリンクにてご確認ください。^^
▼PV映像
▼YouTube映像
▼商品リンク